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▼RAU-RAU-G -YUKA-について。
その「絵」は、人を惹きつける「何か」がありました。
きっかけは、一人の女性が描く『絵』からはじまりました。
画用紙いっぱいに広がる色の洪水。そこには小さく小さく緻密に描かれた絵たちがありました。
絵でびっしりと埋められた画用紙を見て、思いました。
「この絵を世の中のみなさまに是非見て貰いたい…!」
この作品の作者である、西村 有加(にしむら ゆか)さん は、 『ダウン症候群』 という先天性疾患を持って、生まれました。
有加さんは、幼いころから絵を描くことが大好きでした。
一心に画用紙に向かって描き続ける有加さんの絵は、様々な色のカラーペンから生まれます。
その絵はとても色鮮やかで、自由で、どこか幼少のころを思い出させるような、童心にかえるような。心癒されるものを感じます。
昨今、医療の進歩や技術の進化など、時代が少しずつ変化し、良い方向に向かっている中、ダウン症候群の方々にとってまだまだ「自立するということ」 は、とても大きな課題であり、また、難しい問題でもあります。中には一般企業に就職されたり、作業所や施設などで作業をこなし、それを仕事として働かれている方もいらっしゃいます。
ですがまだまだ、ダウン症候群の方が社会に出てお仕事をしていくための環境が充分に整っていないのは事実です。
将来について、未来について。
いつか必ず訪れる、「一人で生きていかなければいけない場面」に直面した時の事を考え、悩み、不安に駆られる親御様も、たくさんいらっしゃると思います。
そんなダウン症候群の方の未来を支えていくために、何かできることはないだろうか。
少しでも、ダウン症候群の方々やご家族の方の支えになれないだろうか。
私たちは、『ダウン症候群』とは、一つの個性だと思っています。
豊かな感情とそれを表現する力、そして繊細な心を持ち合わせる『ダウン症』の方だからこそ発揮できる『個性』があるということを、皆さまに伝えたい。
そしていつか、「ダウン症候群だから、できない」 という概念をなくしたい。
そんな私たちの想いから、この、RAU-RAU-G -YUKA- は、生まれたのです。
▼ダウン症候群について。
▽「ダウン症候群」という、先天性疾患について。
体細胞の中には46本の「染色体」というものが存在します。
その中の「21番染色体」が1本多く存在し、計3本持つことで発症するのが「ダウン症候群」という症例です。
染色体が3本存在するという意味を持つ「トリソミー」を使い、「21トリソミー」とも呼ばれています。
新生児に多く見られる精神疾患ですが、原因などはまだわかっておらず、偶発的におこる事が殆どで、性別や人種、経済状況にかかわらずどの国にも800人~1000人に1人の確率で生まれます。
染色体の突然変異は誰にでも起こり得ます。
ダウン症のある子はお母さまのお腹の中にいるうちに命を落としてしまうことが多いので、 無事に生まれてきた赤ちゃんは様々な困難を飛び越えてきた、強い生命力をもった子たちなのです。
▽ダウン症の特性について。
筋肉の緊張度が低く、多くの場合は知的な発達に遅れが見られます。
また全体的にゆっくりとしたスピードで発達します。
合併症(心疾患等)を伴うことも多いのですが、現在の医学や医療、療育がすすみ、 早期発見が可能となったため、適切な治療を受けられるようになりました。
病気について考えすぎてしまったり、神経質になりすぎてはいけませんが 万が一のために、かかりつけのお医者様をつくっておくことがたいせつです。
これは、ダウン症の方だけではなくみなさんに言えることですね。
▽どんな人が多いのか。
● ダウン症の方は、陽気で明るく、人懐っこいと言われています。
とても表情豊かで、人のものまねをしてみたり、音楽にあわせてからだを動かしたりするのが好きな子も多いようです。
基本的におだやかなのですが、自分の意見をなかなか曲げず、頑固で融通が利かない一面もあります。
●「いつもと違う出来事・事柄」にひどく戸惑ってしまい、対応が出来ず動作をやめてしまうことがあります。
ですが、ものごとをゆっくりと丁寧に学び、一度身に着けた順序はきっちりと守るため、 習慣づけるという訓練をすれば対応できます。
● 気持ちの切り替えが苦手で、少しでもいやな気持になると、「次に向けてのとりくみ・行動」を起こすのが苦手です。
「遊ぶ時間」から「家に帰る時間」、「ご飯を食べる時間」など、何かに夢中になっているときに声をかけても反応できなかったりなど、 上手く出来ないことがあります。
無理に行動させると機嫌が悪くなったり、怒ったり、気持ちが上手くついていかず、不機嫌になってしまいます。
● 周囲の雰囲気にとても敏感です。
誰かが泣いているとそれ以上に自分が泣いてしまったりと同調しやすい一面があります。
他人に対する思いやりが深いのも、大きな特徴のひとつです。
▼パターンについて。
パターンは『ひと柄』と『ようせい柄』の2種類。
どちらも可愛らしく、不思議であり、気持ちがぱっと明るくなるようなパターンです。
▼有加さんについて。
▼ 西村 有加さん
RAU-RAU-G -YUKA-のパターンはすべて、有加さんの手描きの絵の作品から。
見ているだけでわくわくするような作品を描かれる有加さんのプロフィールです。
1984年3月 滋賀県野洲市にダウン症候群という障害を持って生まれ、 地元の小学校、中学校卒業後、県立八日市養護学校へ進学、卒業。
現在は 障がい者福祉事業所「にっこり作業所」に就労し、パン製造の仕事に従事している。
小さい時より絵を描くことが好きで、余暇に描いていた絵が、2013年「ぴかっtoアート展」にて 審査員特別賞受賞、2015年には入賞を受賞。
この時の絵がダンスサークルのオリジナルTシャツに採用され、多くの人に絵の中のキャラクターが「かわいい、色使いがキレイ、癒される」との評価を得ている。